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鳥取の6月について
出典:©️鳥取県
梅雨の時期の6月は全国どこでもジメジメと蒸し暑く過ごしにくい印象です。しかし、大自然がまだたくさん残っている鳥取県の6月の気候は他の地域とは少し異なっています。それでは一体、梅雨入りした6月の鳥取県の天気はどのようなものなのでしょうか?今回は、まだあまり知られていない6月の鳥取県の天気・服装・オススメアクティビティについて、ご紹介したいと思います。
ホタル前線
出典:たむらんち
鳥取県では例年6月上旬ごろに梅雨入りします。ところで、天気予報では全国の春の訪れを表す言葉として「サクラ前線」が使われますが、梅雨の訪れを表す言葉として「ホタル前線」という言葉があることはあまり知られていません。九州の最南端である鹿児島は、例年5月上旬ごろに梅雨入りしホタルが出始め、近畿は6月上旬、東北地方は6月中旬から下旬ごろと、だんだん日本列島の北部の方でもホタルが見え始めます。鳥取県では例年6月4日から5日ごろにホタルが出始め梅雨入りします。最近ではほとんど都会で見ることができなくなったホタルも、大自然が残されている鳥取県では気軽に見ることができます。また、6月はホタルにまつわるイベントも県内でたくさん企画されています。今では大変貴重となったホタルの観測を目的に、6月の鳥取旅行を計画するのも大変オススメです。
不快指数
日本の季節は、大きく分けると「暖暑冷寒」と「湿」の5つに分けられると言われています。湿という言葉に代表される梅雨は日本をはじめとした韓国や中国といった東アジアのみに分布する季節です。梅雨といえば蒸し暑さのイメージですが、そのような蒸し暑さを気温と湿度から求めた指標として「不快指数」というものがあります。不快指数は70ぐらいが過ごしやすい最適な気候であると言われていますが、一方で75を超えるとほとんどの人が梅雨のジメジメ具合を不快と感じるようになると言われています。例えば、からっとした暑さのイメージのある沖縄の那覇市でも6月の不快指数が79もあります。一方で、鳥取の6月の不快指数は70程度であり、梅雨の割には比較的過ごしやすい地域であると言っていいでしょう。
鳥取の6月の天気
6月の鳥取県の平均気温は21.7℃、降水量は152.1mmです。全国的には梅雨は、ジメジメした蒸し暑いイメージがありますが、鳥取県では蒸し暑さを感じる不快指数が1ヶ月の内8日程度しかないので、梅雨と言えども他地域と比較するとかなり過ごしやすい地域と言えるでしょう。しかし、夏至を迎える6月21日以降には、湿度が80パーセント、最高気温が25度以上となる真夏日和となる日もあるので、水分補給などの暑さ対策は忘れずに行なってください。
6月平均気温21.7℃(東京:21.4℃)
6月平均降水量152.1mm(東京:167.7mm)
鳥取の6月の服装
鳥取県の6月は最高気温が25.5℃なので、気温の面では夏とほとんど変わらないと思っていいでしょう。しかし、梅雨という名前にふさわしいように湿度も非常に高くなります。そのため、乾きにくいニット素材ではなく、吸水性と速乾性の高いコットン素材などをベースにしたスタイルの方が、アクティビティなどで汗をかいてもベタつかないベストな服装だと思います。また、梅雨の時期は雨の時間が長いので、少々肌寒く感じる日もあります。鳥取県を観光する際には、荷物にならないような薄いジャケットやウィンドブレーカーを持っていけば非常に重宝すると思います。
鳥取の6月のおすすめ観光スポット
あじさい公園
出典:©️鳥取県
鳥取大学のある鳥取市湖山町のすぐ近くにある美萩野公共空き地公園では、6月に約2000本のセイヨウアジサイとガクアジサイが咲き乱れます。地元の人でも知っている人は少ないので、鳥取でもかなりローカルな観光スポットです。あじさいは梅雨の6月に開花する花として有名ですが、意外と知られていないのは、あじさいの花びらの場所です。遠くから見えると青紫や紫色に見えるのは、実は花びらではありません。遠くから花びらに見えるものは実はガクと呼ばれる花びらを守るためのものです。梅雨である6月の代表的な花であるあじさいを見るときに、ぜひ本当の花びらを探してみてください。大きさはガクに比べて非常に小さいですが、あじさいの中心部分に可愛らしい花を咲かせていますよ。たくさんあるあじさいを見ることで色々な楽しみ方ができるのも、あじさい公園ならではの楽しみ方だと思います。是非一度訪れみてください。
布勢の清水
出典:鳥取市公式ウェブサイト
平成20年6月に環境省が選ぶ名水百選にも選ばれたことのある布施の清水には、その昔鹿野城主の亀井茲矩も夏に納涼を楽しんだと言われるくらい精冷な湧き水です。現在ではほとんど見られることがなくなった絶滅危惧種であるバイカモが自生していることでも有名です。6月になると布勢の清水で可憐な白い花を咲かせるバイカモの姿を見ると心から癒されること間違いなしです。また、地区内には用水路が張り巡らされ、いたるところに湧き水が流れているので、観光客でもペットボトルを持参すればいくらでも綺麗な水を持って帰ることができます。6月の夜にはホタルも観測できるので、観光にはオススメだと言えるでしょう。
鳥取の6月のおすすめイベント
吉岡温泉ホタル祭り
出典:麒麟のまち観光ネット
吉岡温泉ホタル祭りは、例年6月10日ごろに吉岡温泉街を中心に行われる地域おこしイベントです。近くの長良川から夜見えるホタルは、日本の原風景を思い出させ、感動すること間違いなしですよ♪当日は、人力車体験ができたり、カフェライブが行われたりと近くの吉岡温泉街では様々なイベントが毎年企画されています。小さな集落に例年1000人以上の人が訪れ、今では珍しい美しいホタルの明かりに魅了されます。また、近くの吉岡温泉は鳥取藩主の池田家の保養所としても有名なので、ホタル祭りに参加した後は、吉岡温泉で絶品の地元の料理と温泉を楽しむのもいいですね♪
因幡菖蒲引き
出典:宝木地区公民館
旧暦の端午の節句に合わせて行う子供達が中心のイベント。昔から旧暦の端午節句である6月5日ごろには、菖蒲とよもぎを束ねて屋根にあげてちまきを神様に供える文化が日本にはあります。鳥取県東部では、屋根にあげた菖蒲やヨモギや茅などを使って地区ごとに異なる、子供達中心の伝統行事が行われます。東部の水尻地区では茅を使って綱引きをしたり、宝木地区では網を作って激しく地面を叩きながら家を回ったりしています。地区によって様々な特色のあるこの因幡菖蒲引きは、現在、綱引き行事の本質や由来を考える上での貴重な文化遺産となっています。
鳥取の6月のおすすめアクティビティ
大江ノ郷料理体験(バームクーヘン・ソーセージ・うどん)
屋外でのアクティビティも大変オススメですが、6月の梅雨の時期には家の中でゆっくり観光したいと考えられている方は、鳥取県内随一のオススメ観光スポットである大江の郷リゾートをオススメします。建物は美術館のような景観で、中に入ると外に見える大自然の絶景が広がります。館内には、大江の郷でこだわって作られた食材を使った絶品料理が楽しめる他に、体験教室も準備されています。特に料理教室は、連日子供連れ観光客も多いですが、大人同士で参加しても十分楽しめるのでカップルでのデートにオススメです。6月は県内の観光客が多いので、ネットからの事前予約をオススメします。
鳥取の大江ノ郷自然牧場の料理体験の詳細↓
浦富海岸シーカヤック
山陰海岸ジオパークで有名な浦富海岸では、連休も少なく雨の多い6月の梅雨の時期には観光客が少なめです。一方で、観光客が少ない時期を狙って日本一透明度の高い海を独り占めできるのでオススメと言えるでしょう。特に梅雨入り直後の6月は、空は曇り模様でも、波は穏やかなことが多く、シーカヤックで海を散策するにはぴったりの季節だと言われています。これから本格的な観光シーズンが訪れる前に、のんびりゆったり美しい浦富の海をカヤックで観光したいという方々には、気温もあたたかい6月の浦富海岸をオススメします。
浦富海岸のシーカヤック体験の詳細はコチラ↓
多鯰ヶ池カヌー
鳥取砂丘の大自然の中に、ポツンとあるのが鳥取を代表する有名観光スポットである多鯰ガ池です。山陰海岸ジオパークの鳥取砂丘エリアにあり、日本海形成に関わる貴重な地質などが観察できます。特に6月は、多鯰ガ池の睡蓮の花が満開となる季節です。池の中に満開に咲いている睡蓮をみながら優雅にカヌー旅というのもいいですね。多鯰ガ池カヌーを考えられている方は、睡蓮の絶景が広がる6月をオススメしますよ♪
多鯰ヶ池のカヌー体験の詳細はコチラ↓
歴史自然を楽しむ周遊ツアー(鳥取の定番観光スポット巡り)
鳥取砂丘の6月には学名ウスバカゲロウ、通称「蟻地獄」が見られます。鳥取砂丘のウスバカゲロウは2種類います。クロコウスバカゲロウとハマベウスバカゲロウです。この中で特にハマベウスバカゲロウは、鳥取砂丘などの限定されたエリアにしか生息していない非常に貴重な生き物です。その他にも、鳥取砂丘周辺では季節にちなんだイベントも開催されていますので、6月のこの機会に是非鳥取砂丘を観光してみてはいかがでしょうか。初めて鳥取砂丘を散策するという方々には、ガイド付きの散策プランをオススメしますよ♪
鳥取の歴史自然を楽しむ周遊ツアー体験の詳細はコチラ↓
まとめ
いかがだったでしょうか?梅雨といえば、蒸し暑くてジメジメして過ごしにくいイメージがありますが、自然豊かな鳥取県では不快指数も低く、過ごしやすいです。6月のこの機会にぜひ鳥取観光をしてみてくださいね。
鳥取のその他のアクティビティはこちらから↓
鳥取ツアーズ